 |
 |
File No.29 YOSHIDA さん |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
|
|
|
|
  |
年齢 60代 |
|
|
在学中の専攻 ピアノ専攻 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
幼い頃、母はよくシューベルトの子守唄を歌ってくれました。ドイツ語の歌詞は多分女学校時代に覚えたのでしょう。また、当時の電蓄なるものを買ってきて、たくさんの童謡のレコードを何度も聴かせてくれました。それが私の音楽との出会いです。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
宮城学院中学校に入学と同時に、附属音楽教室に入室しました。ピアノはそれ以前から宮城学院の卒業生の方について習っていましたが、音楽教室ではソルフェージュのクラスが始まり、CEG、CFA・・・と、ドイツ音名での聴音の授業にカルチャーショックを受けたことを覚えています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その後、宮城学院高校から大学音楽科へ進学。卒業し結婚して子供が授かりました。女子校で育ってきた私は男の子をどのように育てたらいいのかもわからず、自分が学んできた音楽体験を通しての子育てしか思いつきませんでした。子どもと一緒に遊び、学ぶなかで子供から教えられることも多く、そんな平凡な日々を過ごしてきました。息子たちはみな音楽好きになり、特に下の息子は専門に音楽の道を志すようになりました。この秋、仙台では初めてのピアノリサイタルを開催させていただくことになりました。この日本の先の見えない不安定な社会で、食べていけるだろうか・・など、母親として今後の不安は尽きないのですが、ピアノに向かっている時の彼の姿、ピアノの音色を聴いて、これでよかったのだ、と思う事にしています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
現在、私は大学時代に声楽の先生から「あなた、歌に来ればよかったのに」という一言が忘れられず、合唱団で楽しく歌っています。また、音楽療法のボランティアもさせて」もらっています。若者から壮年の心身症の方々を対象にしており、お手伝いをしてくださるケースワーカーの方々とともに、体操をして身体をほぐし、声を出して歌うことを中心に、休憩を交えながら約2時間のカリキュラムを行います。精神的に病んでいる人々が、音楽を通して、ストレスを解消させたり、それぞれの場面でハッとするような生き生きとした表情を見せてくれたり、来たときよりも元気になって帰ってくれる様子を見ると、とても嬉しく思いますし、ボランティアといいながら、私のほうが元気をもらっているように感じます。このボランティア活動は今年で14年目になりますが、最初は手探りの状態で始まりました。少しづつ自分のスタイルができてきたように思います。最近は医学生、看護学生などの見学が毎回のようにあり、その方たちにも一緒に参加してもらっています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
還暦を迎えた今、これまでの人生を振り返ってみますと、私の側にはいつも音楽があり、悲しい時も、苦しい時も、喜びの時も音楽が助けてくれました。音楽は一番の友達と言えるかもしれません。これからの人生も音楽をさせてくれた両親やお世話になった先生がたに感謝しながら、音楽と共に一緒に生きていきたいと思っています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
もどる・・・ |
|
|