File No.28  佐藤 愛美 さん

  年齢  20代
  在学中の専攻 ピアノ専攻(研究生修了)  

ピアノを始めようと思ったのは幼稚園の時です。当時5歳だった私のところに高校生の親戚が遊びにきて、ショパンのノクターン作品9−2を弾いてくれました。そのショパンを聴いて、親子共々感銘を受け、ピアノを習おう、と思いました。


宮城学院への入学を思ったのは小学校の時です。当時習っていたピアノの先生が宮城学院の音楽科出身で、レッスン後のお茶の時間によく大学時代の話をしてくれました。その頃から私も宮城学院の音楽科に入りたいと思うようになり、宮城学院は中学・高校も音楽に力を入れていると聞いて、中学校を受験しました。中学・高校と宮城学院に通ったおかげで、音楽に接する時間を多く持つことができました。

在学中は、専攻実技を担当してくださった赤城眞理先生の影響もあり、近現代の作品をよく弾いていました。音楽科コンサートのソリストに選ばれ、スクリャービンを弾いたのですが、ゲネプロで大学講堂のスタインウェイの弦を切ってしまい、ご迷惑をおかけしたことなど、いい思い出(?)です。また、音楽科は同学年だけではなく、先輩、後輩とも交流があり、そこで築かれた人間関係が卒業後も大きな財産になっています。


現在はヤマハ音楽教室と自宅で後進の指導にあたっています。4歳から50代、60代まで、50名弱の生徒がいます。中には音楽大学への進学を目指す高校生もいます。ピアノ以外にもソルフェージュや即興演奏なども担当しているので、私自身も日々勉強の毎日です。

レッスンに通ってくる生徒は十人十色ですので、レッスンは1人1人にあった内容を考えて進めています。特に大人の生徒さんは趣味でピアノを習いたいと思って通ってくる方がほとんどで、自分の弾きたいと思う曲をレッスンに持ってきます。その曲が多少難しい場合は、その人のレベルに合うよう、私がアレンジするなど、工夫をしています。

卒業後は月に2回、ピアノの先生のもとへレッスンに通い、勉強を続けています。ジョイントリサイタルや合唱団の伴奏など、演奏活動も行なっています。また、今の環境では、即興演奏が求められることもあります。即興は苦手な分野でしたが、自分の幅を広げられるよう、作曲や即興専門の先生について勉強しています。


在学生のみなさんへ・・・

音楽と一番向き合える時期は大学在学中だと思います。自分の専攻はもちろんですが、専攻以外の分野も勉強することで、より幅が広がりますし、将来必ず役に立ちます。

また、自由な時間が作れる時こそ、外国語を勉強したり、学外のセミナーに参加したり、いろいろな場所へ足を運んでたくさんのことを吸収してほしいと思います。


  お知らせ・・  

「ムジカ・セレーノ ピアノ発表会」

2008年3月15日(土)午後1時より
戦災復興記念館 記念ホール

自宅で教えている生徒によるピアノと声楽の発表会です。

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