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File No.25 Aa さん |
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年齢 20代 |
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在学中の専攻 文化系(応用制作)専攻 |
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幼稚園の頃、ピアノを習い始めたこと、これが私の音楽との出会いだったと思います。同じ時期に絵画教室にも通ったらしいのですが、自分から「やめたい」と言ったそうです。でも、ピアノはうまく弾けなくて、泣き言を言うことはあっても、「絶対やめない!」と続けてきました。ピアノが好きだったのだと思います。
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音楽科への進学を決めたのは高校2年の夏頃でした。普通高校の英語系のコースで学んでいたので、はじめはそちらの方面への進学を考えていました。でも、能力的な問題や、本当に好きなことは何か、と考えたとき、やっぱり音楽かな、と思ったのです。調律師の専門学校に行くことも考えてみたのですが、様々な問題があり、結局あきらめました。
文化系への進学については、周囲からはずいぶん反対されました。これだけピアノを勉強してきたのに、文化系に進学したのでは物足りなく感じるのではないか、という意見もあり、いろいろと考えましたけれど、私は作曲も好きでしたし、「ピアノ」というよりも「音楽」が好きだったので、どうせ音楽科で勉強するのならピアノだけではなく、音楽についてたくさん勉強してみたい、という気持ちから、文化系への進学を決意しました。
音楽科での4年間で、一番思い出に残っていることは、大学祭で文化系2,3年生が取り組んだステージ制作発表です。本当に思い出深く、またとても勉強になりました。制作の過程ではたくさんトラブルもあったけれど、仲間との絆が深まり、一層仲良くなれたように思います。
副科実技として受けたピアノのレッスンでは好きな曲をたくさん弾くことができました。ピアノの先生に紹介された東北大合唱団の伴奏も経験し、とても恵まれた、充実した学生生活を過ごしました。
学生の頃は、将来のこともあまり深く考えていなかったように思います。唯一思っていたことは、何か音楽に関わることができれば・・という程度のことでした。でも、文化系の先生方や、副手さん、お世話になった実技の先生方など、たくさんの人たちからのアドヴァイスがとても心強く、そうした方たちのお話をたくさん聞けてよかった、と心から思っています。
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卒業後、仙台を離れ、幼稚園に就職しました。音楽専門教諭として働いています。日中は満4〜6歳の子どもたちと遊んだり、一緒に遠足に行ったりしています。
幼稚園ではカリキュラムに基づき,専門の教諭による英会話遊びや音楽遊び,体育遊びなどが取り入れられており、クラスごとに週1回、月1回などのペースで音楽の時間があります。鍵盤ハーモニカや太鼓を使ったリズム遊びなどを教えています。
保育時間が終わった後は、音楽教室での指導にあたります。音楽教室では音楽を通じて,自由な表現と心の成長を大切に育てることを目指しており、音楽の専門教育を受けた専任教員が1人ひとりのレベルに応じて親身な個人レッスンを行なっています。私は幼児科(幼稚園児)、児童科(小学生〜)を担当していて、ピアノだけではなく、ソルフェージュも教えています。幼児科、児童科のほかに成人クラスもあり、幼稚園に通う子どものお母さんや音楽教室生のお母さん、同じ幼稚園の職員などがピアノレッスンを受けに来ています。満4歳児対象のリトミック教室では子どもたちと一緒に歌ったり、踊ったり、飛び跳ねたり、と、私も楽しんでいます。時には子どもたちの悩み相談にのって、話を聞いてあげることもあります。
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学生時代に受けた声楽のレッスンでは、声をだして歌うことの楽しさを知りました。声楽は高校時代にも1年ほど習っていたのですが、その当時は歌うことが恥ずかしくて仕方がなかったし、興味もありませんでした。今は子どもたちと大声で歌うこともとても楽しいですし、音楽の教員たちが出演するコンサートでは独唱にも挑戦しました。
音楽史の授業が苦手で、あまり努力もしなかったので、結局苦手なままです。小学生くらいになると、レッスンの時に音楽の歴史の話なども教えてあげると、とても喜ぶのです。もっと勉強しておけばよかった、とちょっぴり後悔しています。
仕事をしていると、正直、嫌になることもありますが、子どもたちを見ていたり、一緒に遊んだりしていると、そんな気持ちも吹き飛んでしまうので不思議です。
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在学生のみなさんへ・・・
今、子どもたちと接していて感じることは、音楽だけでなくても「続ける」ことの大切さです。同時にその難しさも感じています。でも、「好き」なことは苦にならずに続けられるものですよね。「好き」なことを続けるためなら、多少の苦労は乗り越えられるのでは?と思います。そして、何よりも一番大切なことは「自分」を信じること。音楽関係の道は狭いです。周りの友達が次々と進路を決めていくなか、焦るときもあるかもしれません。そんな時でも、やはり、自分が進みたい!と思った道へ、自分を信じて歩んでいってほしいと思うし、音楽が「好き」という気持ちを大切にしてほしいと思います。一歩一歩確実に、自分のペースで進めばいいと思います。焦らず、ゆっくり進むことが、一番の近道だったりするものですよ!
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