File No.21  M.O. さん

  年齢  30代
  在学中の専攻 ピアノ専攻  

家族の話では、ピアノを習い始めたのは4歳になる頃だったと聞いています。兄が習っていたので、3歳の頃から真似をして弾いていたとか。遊びながら、そしておだてられながら練習していたようです。小学生になると、学芸会などでよくピアノを弾かせてもらい、だんだんと自信がつきました。中学生の時に習っていた先生が宮城学院音楽科の学生で、その方がオーケストラと共演しているのを見て強い憧れを抱くようになり、高校に入学する頃には音楽科への進学を希望するようになりました。

大学入学後は卒業演奏会に出演することを目標に、一生懸命練習に励みました。その夢を実現できたことはとても幸せでしたし、励ましてくれた先生方や両親に心から感謝しています。

在学中は合唱サークルに入り、勉強と両立させながらいろいろな活動をしてきました。そこでは、ピアノではなくコーラスと指揮を担当しました。仲間と一緒により良いハーモニーを目指していく過程がおもしろかったです。一方では、指揮をすることで、音楽的にまとめあげるという指導の難しさも味わいました。こうした経験は、現在アンサンブルをしたり、音楽教室で指導をする時などに大変役立っていると思います。

現在は音楽教室で講師を務め、また声楽やフルートなどの伴奏の仕事もしています。「音楽を教える」という仕事の楽しさは、音楽に触れる喜びを生徒に感じてもらえた時。もちろん、その子に合った指導法を見つける、という難しさもあります。教えることで、私も日々成長できるのだな、と思います。

合唱伴奏にも憧れ、卒業後は色々な合唱団の伴奏をしてきました。こうした仕事を通して、たくさんの人との出会いがあることも楽しみのひとつです。

同級生と定期的に演奏会を開くなど、演奏活動も続けています。仕事をしながら、自分の練習をすることはとても難しいです。両立させる難しさを日々、ひしひしと感じています。

私にとって「音楽」とは、生きていること、「ピアノ」は自分自身を一番表現できるもの。これからも学び続けていけたら幸せです。

在学生のみなさんへ・・・

音楽科は、音楽を通して様々なことを学べる場であり、また豊かな経験ができる場だと思います。4年間でゆっくり自分と向き合い、卒業後の自分について考えてください。どんな道に進んでも、在学中に経験したことがきっと活かせるはずです。

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