File No.20  Y.M. さん

  年齢  30代
  在学中の専攻 文化系  

私は、文化系の第1期生でした。何をするにも初めてでしたので、先生方と一緒に一から授業を作り上げていった、という印象が強く残っています。在学中は素晴らしい友人たちと出会い、お互い支えあいながら音楽とどのように関わっていきたいのかを探していた時期だったように思います。


もともとピアノがとても好きだったのですが、大学3年生のときにピアノ専攻への転向を薦められたことがきっかけとなり、ピアノを中心とした音楽の勉強への意欲が掻き立てられました。翌年、大学3年次への編入を受験しようとしたのですが、履修単位数などの問題で、国内の大学に編入することは難しいことが分かり、海外の大学への留学を考え始めました。そして大学卒業後、師事していた先生の薦めでアメリカ・カンザス大学へ留学しました。

留学した当初大変だったのは、やはり「言葉」でした。英語が得意な方ではありませんでしたから、思いつく単語をどうにかつなげて話したり(勿論身振りつきで)、中国系の友達とは漢字を書いて分かりあったり・・。授業の方は(特に音楽史などの授業では)、先生に許可を頂いて講義を録音して、授業が終わってから何度も聞き返したりしてノートを作りました。レッスンの方は、講義よりはずっと分かり易かったです。1対1の個人レッスンですし、音そのもので伝えられることが多いからだと思います。

様々な国から、それぞれの事情で音楽を学びに来ている人たちとの出会いや、音楽を心から愛し、若い学生たちをサポートしてくれる地元の方々との出会いは本当に貴重な財産になりました。そして、カンザス大学の先生方との出会いも、私の人生における大切な宝物となりました。

ピアノ専攻で博士課程を修了し、2005年12月に帰国しました。これからもピアノを通して音楽とのかかわりを一層深めていけたら、と思っています。


在学生のみなさんへ・・・

音楽を通していろいろな経験をし、思い出に残る学生生活を送ってください!


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