山内 忠先生(作曲、音楽理論)、平島 正郎先生(西洋音楽史)、松原 茂先生(オルガン)など、今考えるとすばらしい先生方がたくさんいらっしゃいました。直接教わる機会が少なくても、お見かけするだけで威厳を感じましたね。とりわけ印象に残っているのは片瀬 敬子先生です。先生には3年間お世話になりました。レッスン中に大声をだされることなどなくて、いつもやさしく微笑まれる先生でした。でも、練習を怠けていったときなどは「練習していなさい」と、部屋を出て行かれ、戻られるまで必死で練習したこともあります。大声でしかられるよりこたえました。人間的にも指導者としてもとても尊敬できるすてきな先生で、生徒の良い点を探して、それぞれに適した曲を選んでくださいました。今も楽譜に残る先生の注意書きは懐かしく、嬉しく、私の青春です。
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