File No.5  星野 律子さん

  年齢  50代
  在学中の専攻  ピアノ

山内 忠先生(作曲、音楽理論)、平島 正郎先生(西洋音楽史)、松原 茂先生(オルガン)など、今考えるとすばらしい先生方がたくさんいらっしゃいました。直接教わる機会が少なくても、お見かけするだけで威厳を感じましたね。とりわけ印象に残っているのは片瀬 敬子先生です。先生には3年間お世話になりました。レッスン中に大声をだされることなどなくて、いつもやさしく微笑まれる先生でした。でも、練習を怠けていったときなどは「練習していなさい」と、部屋を出て行かれ、戻られるまで必死で練習したこともあります。大声でしかられるよりこたえました。人間的にも指導者としてもとても尊敬できるすてきな先生で、生徒の良い点を探して、それぞれに適した曲を選んでくださいました。今も楽譜に残る先生の注意書きは懐かしく、嬉しく、私の青春です。


現在は自宅でピアノの個人レッスンを中心に仕事をしています。大学3年の時に、学外の合唱団に入りました。最初は友人の付き添いで入団テストを受けに行ったのですが、姉が混声合唱をやっていたこともあり、やがて合唱の魅力にはまり、現在でも続けています。今まで素晴らしい先生方の指揮のもとで歌ってこられたことはとてもよい経験になりました。私事ですが、身内が亡くなった時も心の支えになってくれました。歌っている間は疲れや寂しさがほぐれるように感じたものです。人生経験や年齢も異なり、仕事上の肩書きも関係ない大切な仲間が得られたことも合唱の魅力のひとつだと思います。

在学生のみなさんへ・・・

卒業後もずっと音楽を続けてきましたし、これからも続けることでしょう。小さい頃にピアノを習い始めてからいろいろな先生に導いていただきました。教えていただいたことを大切に、これからも過ごしていきたいと思っています。学生の皆さんには自分の専攻以外の音楽、更に美術や文学などにも興味を持って、調和のとれた音楽的感性を身につけていただきたいと思います。


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