File No.1  A.Y.さん

  年齢  50代
  在学中の専攻  ピアノ(研究科修了)

学生時代は音楽中心の日々でした。総合的に音楽全般を学べたことは現在も大いに役立っていると思います。恩師は人間的魅力に溢れる方で、受動的な私にも多くのチャンスを与えて下さいました。それによって技術的な進歩はもちろんのこと、人間としての潜在的な能力を引き出していただいたのだ、と感謝の気持ちでいっぱいです。手垢のついた、破れかけた楽譜、鉛筆や朱色の書き込み、暗譜に四苦八苦したことなど、様々なことが懐かしく思い出されます。

現在は自宅で後進の指導にあたりながら、演奏活動を行っています。年に1曲、ソナタの全楽章に暗譜で取り組むことを自分に課してきました。また、6年前からはアンサンブルの勉強も始め、その成果として多くの仲間と毎年コンサートを開き、ピアノトリオなどを演奏しています。他楽器とのアンサンブルはとても刺激的です。音楽の流れが把握しやすくなり、自分の音に一層耳を傾けられるようになりました。学生の頃に比べると、テクニックには少々難ありですが、音楽以外の分野へアプローチしてきたことなども影響しているのか、曲のイメージが膨らみ、表現にも幅が出てきたかな、と自画自賛(?)しています。何よりもピアノを楽しくライフスタイルに取り入れられていることが、自分らしく思えて、とても気に入っています。


在学生のみなさんへ・・・・

音楽以外のことにも幅広く関心を寄せて、いろいろなことにチャレンジして、カテゴリーに囚われない交流を深めていってください。そうしたことが結果的に自分の音楽に対する姿勢や取り組み方などに影響してくるのだと思います。とにかく自分の好きなことを見つけて、自分の人生を楽しんで生きてくださいね。


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