音楽美学
学問としての「美学」は18世紀半ばのバウムガルテンの『エステティカ』にはじまるが、「美」は洋の東西を問わず、ひとが憧れてきた価値のひとつである。西洋における「美」の思想と「音楽観」の歴史をたどりながら音楽と音楽美や芸術について考える。
1.近代における「美学」の成立
2.西洋美学思想と音楽観の歴史
・古代ギリシア時代
・古代末期とキリスト教教父の美学思想と音楽観
・中世の光の美学と音楽
・ルネサンス期の芸術観
・近世の美学と音楽観
・近代の美学と芸術概念の成立
・20世紀の美学と芸術学
3.ロマン主義の美学と音楽観
・自律的音楽と絶対音楽の理念
・シューマンの音楽美学
・コンサートの制度化と芸術の制度化
4.芸術の終焉
・20世紀の音楽にみる芸術の終焉