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アウトドア環境教育プログラム

発達臨床学科では、2011年度の教育推進研究テーマとして、「アウトドア環境教育を通して育む幼児期の生きる力」を設定し、以下のような研究を進めています。また、この研究には、日本私立学校振興・共済事業団より「平成23年度学術研究振興資金」の交付をいただいております。
さらに、スウェーデン王立リンショーピング大学のアウトドア環境教育センターと連携しながら、スウェーデン幼児・児童教育研修の準備を進めています(2012年度現在)。

研究の背景と目的

文科省が、子どもたちに「生きる力」を育むことを教育の基本とすることを提言して以来、その「力」をどのように育むべきか、多くの議論を呼んできた。しかし、それらの「力」をどのような環境で統合的に育むべきかの議論は少ない。本研究は、文科省が定義する「生きる力」(中央教育審議会,2003)、すなわち、

  1. 主体的判断・行動による問題解決
  2. 他者との協調性
  3. 健康と体力

上記の事項はアウトドアの環境でこそ統合的に育成されるとの仮定に立ち、以下の課題を実現することを目的とする:

  1. アウトドア環境教育の先進国である北欧諸国の資料収集。
  2. 学科カリキュラムにおける実践。
  3. 保育現場における実践。

研究の経過と準備状況

2003年以降、デンマークの森の幼稚園、農場保育所などのアウトドア環境保育の現状を視察すると共に、その理論的裏付けとなる研究を行っているスウェーデンのリンショーピン大学との提携を行い、理論と実践の両面における周到な準備を行ってきた。

研究の特色・期待される効果

本研究の特色は、「生きる力」を統合的に育む環境として「アウトドア」を仮定し、先端的な研究に基づく授業と保育現場における実践から、その検証を行うことにある。また、その成果は、「持続可能な開発のための教育(ユネスコ,2005)」推進の観点から保育者養成カリキュラムに反映され、保育学生の質の向上に資する知見を提供することが期待される。

冬でも屋外で遊ぶデンマークの子どもたち
ガムラ・リンショーピングの森に生息する野鳥の模型。環境学習の教材が至る所に設置されている
スウェーデンの地方都市ヒルテ市にあるエリアス・フリーズ小学校。アウトドア環境教育推進校として知られ、全校児童がアウトドアで活動する日が設定されている。プリスクール併設の小学校。スウェーデンの小学校制度はプリスクールクラス(class 0)があることも特徴の一つ。
2年に1回開催されるアウトドア教育の北欧会議での研修会で使われていた自然素材を使った教材。この教材は、スコーグムッレのワークショップで、白樺を模した手作りの作品となっている。
ヨーテボリのノーレリーズ小学校のバイキングの歴史の授業。ここでもアウトドア環境でのバイキングの生活を体験することで生きた知恵を学ぶための授業が実践されている。ここでは、実際に火を熾すことを体験する。
リンショーピング大学ノルショーピングキャンパスには、社会福祉学部がありプリスクール関連の授業の勉強に取り組んでいる。カフェのような雰囲気のスペースで、落ち着いた学習環境が用意されている。
スウェーデンの自然学校ミルヨーバークスタデン。ヘルシンボリ市にあり、近隣のプリスクールや小学校の環境学習のために利用される。図工や科学などを得意とするスタッフが子どもたちの学びをサポートする。もちろん自然の教材に着目した授業が特色の一つとなる。
リンショーピング大学のアウトドア環境教育センターの先生方との記念写真。1年間の研修受け入れに感謝し、また今後の教育研究活動の連携を約束しました。カタリーナ・ヨハンソン先生とエヴァ・シャッティング先生、ありがとうございました。

引き続き、幼児・児童教育研修では、リンショーピング大学と協力・連携することを約束しています。

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