ゼミナール紹介

1.カリキュラムの説明

英語はどの学部・学科でも、1年次では「英語コミュニケーション」、2年次では「英語リテラシー」が、それぞれ週1回必修科目として置かれています。さらに、継続して英語力を高めたい人のために、2年次から4年次には「スキルアップ英語」が開講されています。英語以外の外国語も、学芸学部では「外国語コミュニケーション」と「外国語リテラシー」がそれぞれ必修科目となり、どれか一つを選択し履修します。その他の学部でも希望により履修が可能です。2年時以降も継続して学びたい人は、上位学年に向けて開講される「スキルアップ外国語」を受講できます。
宮城学院の外国語教育が目指すのは、中学校から学び続けてきた英語を、大学でさらにブラッシュアップし、異文化に目を見開くこと。そして、英語以外の外国語をさらにもう一つ学ぶことで、自分だけの価値観のものさしを獲得し、柔軟な思考ができる女性を育てることです。

  科目名 1年次 2年次 3年次 4年次
英語
(全学部必修)
英語コミュニケーション        
英語リテラシー        
スキルアップ英語        

第二
外国語
※1

外国語コミュニケーション        
外国語リテラシー        
スキルアップ外国語(1)~(6)※2        

※1 学部・学科ごとの開講科目は下表のとおり
※2 フランス語・中国語はレベル分けがされています。


第二外国語開講科目(学部・学科別)

    ドイツ語 フランス語 中国語 朝鮮語
現代ビジネス学部 現代ビジネス学科  
教育学部 教育学科幼児教育専攻  
教育学科児童教育専攻  
教育学科健康教育専攻  
生活科学部 食品栄養学科  
生活文化デザイン学科  
学芸学部 ※3 日本文学科
英文学科
人間文化学科
心理行動科学科
音楽科    

※3 2015年度以前の学芸学部入学者(国際文化学科を含む)も、2年次以上の配当科目を履修できます。



2.一緒に学びましょう-担当教員からのメッセ-ジ



英語担当:木村春美(エッセイはこちら
私は英語担当教員ですが、「趣味」でスペイン語を学んでいます。たまにNHKのラジオスペイン語講座を聴いてみたりする程度の学びです。とはいえ、過去に二度、思わぬところで役立った経験があります。一度はテキサス州でグレーハウンドという長距離バスに乗ったとき。偶然お隣に座った男性は英語がわからないと判明。片言のスペイン語で車窓に見える景色を”Estatua!” (像) “Parque!” (公園) など単語を叫んでいるだけの会話を楽しみました。一度は学生のヨーロッパ研修でローマに行ったとき。バスの運転手さんに英語が通じず、わたしはスペイン語で依頼し “Aquí! A las tres.” (ここで三時に) 、あちらはイタリア語で反応。スペイン語とイタリア語は方言程度の差なので、お互いのことは理解できるのですね。またいつかこんなスペイン語との突然の出会いを楽しみに、今月はラジオ講座のテキストを買ってみようかしら。 (写真:「かけはしプロジェクト」:アメリカで出会った先生たちと交流する学生の様子 )

ドイツ語担当:大島衣(エッセイはこちら
ドイツ語の音の明晰な美しさにひかれて、中学3年の時に独学で始めました。綴りと発音がよく対応していて、日本人にも聞き分けやすい、マネしやすい、英語に似た単語も多くて意味が想像しやすい。少しやってみるとシューベルトの歌曲などもより楽しめる。英語ですでにメゲかけていたので、楽しい「外国語やり直し」体験でした。ドイツ語、オランダ語、英語は兄弟のような近い言語です。ドイツ語は古い骨格が残っているので少し複雑ですが、英語を深く理解する手掛かりにもなります。言葉を通じてドイツに興味を持つことは、また、日本のこれからを考えるヒントにもなるでしょう。負の過去への対応と近隣の国々の信頼回復、脱原発、少子化の中での経済の活力維持など、日本と共通する課題に対し具体的な成果を上げています。 (写真:「ウイーン王宮図書館」:世界で一番美しい図書館です)

フランス語担当:間瀬幸江(エッセイはこちら
日本では、「フランス語を話せます」と言うとたいてい、「すごい!」と言われます。実は、アメリカの西海岸で英語の語学研修を受けた時も、担当の先生に同じことを言われました。(英語の成績はおまけしてもらえませんでしたが)これはべつに、私が「すごい」のではありません。フランス語がすごいのです。正確には、「フランス語を話す人はすごい人だ!」というイメージが維持されるよう、言語文化と伝統とを大切に守り支えてきた、世界中のフランス話者が「すごい!」のです。
フランス語を話せるようになることはそのまま、その言葉を話す世界中の人々と直接コミュニケーションを取れることであり、その言葉が運ぶ文化を、主体的に味わい、その担い手になることでもあります。そしてひいては、そういう自分に自信と誇りをもって生きていくことにも、つながっていきます。教室でぜひ、お会いしましょう。(写真:「ポンデザールの南京錠」:愛の国と呼ばれる所以?)




中国語担当:小羽田誠治(エッセイはこちら
皆さんは中国や中国語に対して,どんなイメージを持っているでしょうか? 近くて遠い国? 何だかよくわからない国? 日本に漢字を伝えた歴史と伝統のある国? 良いイメージの人,悪いイメージの人,様々など思います。ただ,これだけは言えると思います。昔も今もこれからも,日本は中国と切っても切れない関係にあって,中国語を勉強することは,その国や人々を理解するための大事な手段の一つだということです。最近は,日本にいても中国の人や言葉に出会う機会はたくさんあります。街中の看板に中国語が併記されていたり,テレビのCMで中国語の歌が流れたり,バイト先で中国からのお客さんに会ったり…。ふとした瞬間,それらの中国語が目や耳に入り,理解でき,そこからコミュニケーションが生まれたら,とても素敵なことだと思いませんか?私の授業では,「使える中国語」を身につけてもらうべく,日々工夫し,実践しています。もし興味があれば,最近発表した実践報告を読んでみて下さい。そして,是非一緒に中国語を学びましょう。(写真:「茶器と珍獣」:茶の道に守り神がいます)

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