Mineo Ota

太田 峰夫

博士(文学)

 

専門領域
西洋音楽史、音楽美学

主な担当科目
基礎演習 / 音楽文化基礎講義 / 音楽と情報処理 / 西洋音楽史概論Ⅰ/Ⅱ / 社会音楽学講義Ⅰ/Ⅱ / 音楽学特講C / 専攻特別セミナー / 卒業研究演習Ⅰ/Ⅱ

主な業績
1. 「農民音楽の「精神」は何故重要なのか―バルトークの民俗音楽観とその歴史的背景について」2002年9月、『美学』第53巻第2号39頁~52頁、美学会。 2. ‘Why is the “Spirit” of Folk Music so Important?—On the Historical Background of Béla Bartók’s Views of Folk Music’, International Review of the Aesthetics and Sociology of Music, vol. 37/1 (Zagreb: 2006), pp. 17-32.
3.「イデオロギーとしての「農民音楽」―バルトークの民謡研究と文化ナショナリズムについて」2007年3月、『美学芸術学研究』第25号(東京大学美学芸術学研究室紀要)1頁~34頁。
4.「民謡への博物学的な「まなざし」―フォノグラフの導入がハンガリーの民族誌研究の中で果たした役割について」2008年3月、『美学芸術学研究』第26号(東京大学美学芸術学研究室紀要)1~31頁。
5.「バルトークの民俗音楽研究における用語法の変化について―作曲家の音楽構造解釈の歴史性をめぐる一考察」2008年8月、『音楽学』第53巻(=2007年度)第3号158~173頁、日本音楽学会。
6.「記譜法の変化と「南東ヨーロッパ共通の特徴」の創造―バルトークの民謡研究におけるフォノグラフの役割について―」2011年6月、『美学』第61巻第1号121~132頁、美学会。
7.「19世紀後半のハンガリーにおけるツィンバロン教育の近代化と「民衆音楽家(“népzenész”)」批判―ツィンバロン教師アッラガ・ゲーザの議論を中心に―」2012年3月、『民族藝術』第28号、125~132頁、民族藝術学会。
8.「ツィンバロンはいかにして女性の楽器になったか――19世紀後半のハンガリー市民社会におけるツィンバロンの受容史について」2012年3月、『文化資源学』第10号、23~34頁、文化資源学会。

メッセージ
街は人工の音であふれかえっています。普段あまり意識していないとしても、音楽がわれわれの生活の一部であることは明らかです。音楽文化の研究がわれわれ自身についての研究となることは必然と言えるでしょう。授業では音楽の文化や歴史について話しますが、個々の歴史上の事柄や文化現象はいわば外堀の話にすぎません。すべての核心にあるのは、われわれ自身の文化がどのような歴史的・社会的条件のもとで形成されてきたのかという問題なのだということをはっきりと意識して、授業に取り組んでもらえればうれしいです。

学生時代の4年間というのは意外に短いものですが、「これは」と思うものに集中して取り組んでいけば、その後の人生にいろいろなものをもたらしてくれる、そんな特別な時間だと思います。わたしも音楽文化に関する問題を中心に、この大切な4年間に皆さんが勉強したり、考えたりできる機会を数多く提供するよう、がんばっていきますので、どうぞよろしくお願いします。

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