在学生の声

交換留学制度を利用して1年間、韓国にいました。

日本文学科4年 安田 佳奈枝さん

安田佳奈枝さん

私は2012年の2月28日に韓国に留学しました。韓国の忠清南道にある大田というところに宮城学院との姉妹校、忠南大学があります。そこに学校の交換留学制度を利用して1年間いました。
留学をした理由は、高校生の頃に韓国の姉妹校から来た韓国人のホストファミリーをしたのがきっかけです。ホストファミリーをするにあたり、独学で韓国語を勉強したのですが、想像以上に言葉が通じ、その喜びが忘れられず、大学に進学したら韓国に留学して語学力を伸ばそうとずっと思っていました。
勉強があまり得意ではありませんが、韓国語の勉強は大好きです。韓国語を本格的に勉強し、日本との懸け橋になれるような仕事をしたいと思い留学を決意しました。忠南大学は国立大学で東北大学のように敷地の広いキャンパスです。学校内には食堂、売店はもちろん、コンビニ、カフェ、レストラン、銀行、本屋、病院、郵便局などがあります。また、学生寮もあり、学校内には無料のバスもありました。とても便利な環境で1年間留学生活を送ることができ、不便なことは何一つありませんでした。

韓国に1年間留学してみて、数多くの経験をしました。
まず語学で何度も挫折をしました。韓国語が上手な方だと自分では思っていましたが、実際韓国に行ってみると何もできない自分に直面し、無力さを感じたりもしました。しかし、周りの韓国人が優しく接してくれたおかげで、韓国に行く前より語学力がぐんと上がりました。また、日本語教育を専攻していた私にとって、韓国留学は日本語教育の実情を肌で感じられるいい機会でした。
1年間留学し、日本を離れてみて客観的に日本を見つめ直し、より日本を好きになったような気がします。それと同時に韓国もより一層好きになりました。最近ニュースで採り上げられる日本と韓国の関係から、韓国人というと色々なイメージを抱く方もいると思いますが、私が日本人だからといって何かされたり、そんなことはたった一度もなく、むしろ日本人ということで歓迎を受けたり、友達になりたいと言ってくれた人ばかりです。
留学を通して、実際に行ってみないと分からないことや体験できなかったことが沢山ありました。
韓国に留学した1年間は私にとってかけがえのない宝物です。留学に少しでも興味がある人は、積極的になってぜひ行ってみてください。きっと貴重な1年間になると思います。

ポーランドのウッチ映画大学に留学中です。

日本文学科2年 折笠 芽衣さん

折笠 芽衣さん

「ポーランド共和国文化・国家遺産省奨学金留学生」に選ばれ、2012年10月から、ポーランドのウッチ映画大学で映像技術、監督、映画シナリオ等の勉強をしています。同大学はロマン・ポランスキー、アンジェイ・ワイダ、ズビグニュー・リプチンスキーなどの有名監督を輩出したポーランドの名門校です。
こちらにきてからはじめて、撮影に取り組みました。言葉はまだ英語しかできませんが、ポーランド語の授業のなかでも、学生の作品を実際に見て、自分の出来と比べたりしていくことで、少しずつ撮影の仕方をどうすれば良いのかがわかってきています。 これは、夕日に照らされた部屋に人が入ってくるというシーンを、どのように照明の効果を取り入れて撮影するのかという実技です。
光の入り方で完成する画面の雰囲気が大きく異なってきます。人物の顔にどのように光を当てるか、またどのようなスピード、角度でカメラを動かすかがほんの少し違うだけで、作品の良し悪しにかかわってくるということを学んでいる様子です。アクション!という声がかかった瞬間の、緊迫した空気はとても刺激的です。映画を作る側として、毎日が新しい発見の連続になっています。

追記(2013.09.11更新)

私は、昨年9月から半年間、ポーランドのウッチ映画大学へ留学しました。半年間でたくさんの刺激を受け、今まで知らなかったたくさんの事を知りました。本当にすべてを通して、宝物のような半年間になったと実感していますが、そのなかでも最も重要なのは、掛け替えのない仲間と出会えたことです。半年の留学期間の間は、大学の寮で生活しました。寮には、ポーランド人はもちろん、他の様々な国からきた留学生も多く暮らしています。アジア、北米、欧州、中東、本当に様々な国籍を持つ人間が、同じ建物のなかで共同生活をしていました。私たちは毎晩のように語り合い、共感し、教え合い、ともに笑ったり、ときには涙したりしました。

異文化を持った人間同士が集まり、ともに暮らすのには、大変なことが多いのではないかと考える人も少なくないと思います。しかし、私は、国際色豊かな仲間と接するとき、文化の差異に悩むということはほとんどありませんでした。国籍が違っていても、年齢が違っていても、母国語が違っていても、私たちはみんな人間です。人が一人ずつ異なるのは、日本人同士であっても、どこの国のなかであっても当たり前だと思います。私は一人一人の「個性」の違いに触れることができ、本当に楽しく、貴重な経験をさせてもらったと思っています。授業はすべてポーランド語によるものでした。私は、実技の授業や講義に出る合間に、他の留学生と一緒にポーランド語を学習しました。しかし、ポーランド語は、世界の数ある言語のなかでも、特に複雑と言われる言語のひとつであり、授業のすべてを理解できるようになることは、半年間では到底不可能な事でした。ポーランド語を理解できない私でしたが、周りの学生はみんな本当に温かく、英語で授業内容を教えてくれたり、映画の知識も少ない私に対して、彼らは照明をやってみたらどうか、この役を演じてみないか、と優しく誘ってくれたりしました。映画大学という特殊な環境のなかで、どのように授業に参加すればいいのかという迷いもありましたが、彼等の温かく、優しい配慮と支えあって、私は楽しく授業に参加できました。突然、仲間に入った私に対しても、面倒な顔ひとつせず、接してくれた皆に本当に感謝しています。

映画大学の学生たちは、ともに学ぶなかでも、学びの目的や、スタイル、そして目指す場所が、それぞれ違いました。けれども、それに関係なく、どの学生も瞳をキラキラと輝かせ、やりたいことをまっすぐに見ていました。「できるかどうか」ではなく、「如何に実現させるか」という考え方を持ち、諦めることがありませんでした。やる気に満ち溢れた学生の姿は、私の心に刺激となり、私も夢に向かって、精一杯、全力で立ち向かわなければいけないと考えさせられました。

私は、映画やポーランド語に関して、映画大学で出会った学生のように、優秀にはなれないかもしれません。しかし、私には私の、輝けるフィールドがきっとある事を信じて、自分の夢に向かって努力したいと思います。そしていつか、ポーランドで出会った仲間がそれぞれに成果をあげる頃、私も堂々と自分の人生を精一杯生きていける、そんな人間に成長出来ていたらと思います。


繊細で考え抜かれた日本文学の魅力を学習。

日本文学科2年 八重樫 友里さん

八重樫 友里さん

日本文学を深く学ぶためにこの学科を選びました。毎日の授業はとても刺激的で楽しいですね。内容や各種表現技法を吟味する授業はもちろん、戯曲を実際に演じてその表現を身体で感じる授業など、さまざまな角度から、繊細で考え抜かれた日本文学の魅力を学んでいます。

<学友会発行の広報物を編集・デザイン。>
学友会執行部で広報物の編集を担当しています。文章や写真をデザインするのは初めての経験で、当初はなかなかできずに家に持ち帰って作業していたことも。そんな私も、今では楽しみながら取り組んでいます。

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