地域研究と文化交流

国土交通省によれば、大学新卒採用において観光業界が評価するのは、業務に直結する知識や資格よりもむしろ
「マネジメント力、企画力、行動力に富み、経営改革を含む業界の高度化を推進できる」潜在的な能力です。
そこで本学科では、以下の3点に重点を置き、今後の観光業界を担う人材として評価されることを目指した教育を行います。

(1) 地域研究に裏打ちされた国際的な視野
(2) 従来的な「観光」の常識にとらわれない発想力
(3) 異文化間コミュニケーション能力

加えて、「観光英語」や「観光マネジメント」などの実践的な科目も配置して、観光学の応用的な側面も確実にカバーします。

アジア・アフリカ系

対象地域としては、東アジア・東南アジア・南アジア・西アジア・アフリカ、の5地域があり、それぞれについて、卒業論文・演習・講義・語学(中国語・アラビア語・タイ語・フィリピン語・ヒンディー語・スワヒリ語)の諸科目が開講されています。単一学科で、これだけ多くの地域に関する科目を学べるところは、東北地区では他にはないでしょう。
アジア・アフリカの学び方としては、対象地域(領域、国、地方など)をひとつ選んで、その特殊性や独自性を複眼的に理解し、そのうえで研究課題に多角的に取り組むという「地域研究」の研究方法を重視しています。
担当教員の専門分野は国際関係論・文化人類学・経済学・歴史学など様々で、日本と対象地域の両方で長期間の教育研究経験を持つ人が少なくありません。
あまり馴染みのない地域を学ぶ際の「驚き」は、きっと皆さんの好奇心を刺激し、知的な充足感を味わえるはずです。

ヨーロッパ系

対象地域は、フランス・ドイツ・イタリア・イギリスなどです。語学科目としては英語のほかにフランス語、ドイツ語、イタリア語が開講されています。担当教員の専門分野も、地域を単位として、政治学・法律学・教育学・科学史など多方面にわたり、学生の多様な関心に応える体制を整えています。語学と概説講義から演習をへて卒業論文作成にいたるプロセスは、それぞれの地域の研究だけでなく、歴史的背景の下での現代のヨーロッパを深く理解する「楽しい旅」になるはずです。海外実習を通じてヨーロッパを肌で感じながら、あなたを真のヨーロッパ通にする、そのコンダクターが皆さんを待っています。

文化交流

国際文化学科で学ぶ観光学は、人間による移動とふれあいが織り成す「観光」という現象の本質と向き合います。社会学や文化人類学などを土台として、観光についての様々な議論を紹介していきますが、そこには「正しい答え」はありません。ですから、教科書の暗記という勉強スタイルから離れて、自分独自の興味関心を見つけ、楽しみながら育ててもらいます。

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