園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2019.11.29 秋の終わりに

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朝の気温がマイナスだったので、南園庭の芝生や枯葉には霜が降りていました。
寒い寒い朝に、葉を落とした木々の間から煙が見えていました。
大きなもみの木の下の野外炊飯場で、薪を燃やし、焼き芋を焼く準備が進んでいました。

今日は未満児の焼き芋会です。
以上児の焼き芋を見て食べたい気持ちにあふれていた子ども達は、今日やっと自分たちの番が来ました。掘り上げた安納芋を乾燥させて、子ども達が洗ってみんなの広場に持って来ました。

 

栄養士の先生が、手際よく芋をサクサク切って小さなお芋になるのをじ~と見ていました。

どんなに小さくても、興味がある事はこんなに集中して見ています。
さあ切り終わった!今度はお部屋に戻ってサツマイモを包みましょう!

りんご組はやっぱりお兄さんお姉さん!先生の話をしっかり聞いて「まだ手を出しません」との約束も守り、お芋が渡されると包み方が始まりました。ぶどう組ともも組は先生が包んでいました。

 

野外炊飯場にお芋を届けたら、薪を燃やした先生から氷を見せてもらいました。やっぱり今日は寒かったんだね。薪の燃える温もりが心地よかったです。

さあアルミホイルで包んだお芋を渡してね、だれだ「いや」と言って渡したくなかった人は?

「おいも、まだかな?」「まだやけないかな?」気になる、気になる、子ども達はフェンスにしがみついてお芋の焼けるのを待ちました。

 

「もも組さんのが焼けましたよ~」と声がしてもも組が野外炊飯場に下りてきました。煙の臭いを嗅ぎつけてにじ組も「どれどれ」もも組さんは丸太の上に座って、先生から焼き立てのお芋を少しずつもらいました。私も少しいただきましたが、とろける様においしい焼き上がりでした。

給食の後に食べることになっていたぶどう組もやって来て、ちょっとお味見です。おいしいね、もっと食べたいとゴネていた人もいましたが、それは後からのお楽しみにお部屋に戻りましょう。

お部屋の前のベンチに座ってず~と待っていたりんご組さん。「も~い~かい?」と何度も聞いて歌を歌ったり、手遊びをして「も~い~かい」「焼けたよ!」「うわ~い!」

「熱いからフーフーしてね!」先生から言われて「ふ~ふ~」してやっと食べ始めました。おいしいと無口になります。みんな黙々とぱくついていました。

秋の終わりの寒い朝、お日様だけはしっかり当たっているので、焼き芋を食べると心も体もほんわり温かくなりますね。

薪の焼ける煙の臭い、サツマイモの焼けた匂い、落葉ですっかり姿を現した森の木々の間からも日が差し込みます。

焼き芋をうらやましそうに見ていたにじ組は種まきをした大根を収穫です。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」抜いた大根は、大きな大根になっていました!
これを来週の月曜日、給食の味噌汁にして食べるそうですよ。
北園庭で焼き芋を食べるりんご組、ゲームをしていた子育て支援、焼き芋は最後の片づけに入っていました。

野外炊飯場の周辺では、大根を掘り終えたにじ組が遊んでいました。なんて素敵な作品でしょう!子ども達が熱心にモミジで作っていたものは、アレンジのように葉を重ねたモミジの花束を作ったり、モミジのペンダントのように頑張って貼り付けた人もいました。フェンスのモミジが遅れて落葉したようで今まさに「美しいモミジ」を子ども達に提供してくれました。

「向こうにきれいなモミジが落ちてるよ!」と遊んでいた子の葉を見て言いました。
「かわに ふねをながしているの」そうか、確かに指でかいた川の上を舟が流れていました。「そうか、すごいねぇ」ごめんね、ちゃんと分ってなくて。
ケーキを作っていた子もみんな自分の遊び、世界でたった一つの自分の遊びです。

 

 

 

 

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