園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2018.11.16 晩秋の森の物語は、

私の右手のケガのために長らく園長のブログをお休みしていました。その間に森の季節は晩秋へと移り、子ども達は様々な遊びを展開していました。何点かご紹介しましょう。

 

晩秋の森はそこにたくさん木々があることを改めて教えてくれます。落ち葉を集めた時の匂い、足で踏んだ時の音と感触、一枚ずつ色や形を意識した時の嬉しさ、子ども達の世界は自然と共にあり豊かな感性が育つ実感があります。

 

旧園舎に大きな柿木がありました。そら組がその柿を使ってビスケットを作ることにしました。甘柿でしたが口に渋が残るため、皮をむいた柿をすり鉢でつぶし、砂糖と一緒に煮ました。中央をへこませたクッキーを作り焼いてもらい、その上に自分が食べたいくらいの柿をのせて「柿ビスケット」を作りました。

 

11月2日に籾殻かまどのおじさんがやって来て、今年も新米を野外炊飯場で炊いてくださいました。森の中に籾殻が焼けている匂いとご飯が炊ける匂いが漂いました。できたご飯はお椀の中に広げたラップにのっけてもらい、子ども達は自分でおにぎりを作りました。秋の日の記憶に残る「匂い」ですね。

 

 

焼き芋を焼いた時は大成功!「もっとたべたい」と子ども達の笑顔が広がりました。

 

 

サツマイモの蔓を巻いたトンネルも、手押し車も、何時の間かぶどう組の遊び場です。歩く姿がしっかりしてきて成長を感じます。

 

お椀を作っていただいている大野木工さんが来園して、木が大きくなっていく話、みんなが使っているお椀が40年くらいの木であると説明して下さいました。荒削りのお椀を見せてくれたり、桜の木やケヤキを探しに森の中に行ったりしたそうです。

  

今日もとてもいいお天気です。先日大野木工さんに聞いたケヤキの木下に子ども達が集まっていました。その後に寮の大きな柿の下で赤く熟れた柿を見上げていました。手が届かないですね、残念!

森の中でそら組が遊んでいたらぶどう組もやってきました。園庭だけではなく遊ぶエリアが広がってきたようです。落ち葉をたくさん見つけましたね。

空を見上げれば青空に飛行機雲が長く残っていました。子どもと見上げた青空、そして子ども達が過ごした一瞬一瞬が子ども達の記憶に残る、あるいは潜在意識に残る貴重な時間です。このひと時を与えてくれる森が素晴らしい財産であると改めて感じました。

 

 

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