5月16日(土)14時より、礼拝堂におきまして、多数の方々にご参列いただき、石井道夫中学高等学校長の就任式が執り行われました。


 

以下に当日の学院長の式辞を掲載いたします。


 本日ここに、石井道夫宮城学院中学高等学校長の就任式の日を迎えることとなりました。ご多用中にもかかわらず、ご来賓各位、また中学高校の生徒代表を含め、学院内・外の関係者多数のご参列を得ましたことを感謝し、厚く御礼申し上げます。殊に、郡山教会牧師福島純雄先生には、日本基督教団東北教区議長として、また、東北学院中学高等学校長永井英司先生には、キリスト教学校教育同盟、東北・北海道地区を代表して、それぞれご祝辞を賜わりますことに、重ねて感謝申し上げます。


 前任者伊藤香美子校長の退任にともない、学校法人宮城学院理事会は先の会議において一致して、石井道夫氏を宮城学院中学校高等学校長に選任いたしました。ここに石井道夫氏の宮城学院中学校高等学校長への就任を宣言し、宮城学院のまことの創設者である神が、もっともその任にふさわしい人を、福音主義キリスト教に立つ宮城学院にお与えくださったことに心からなる感謝をおぼえ、その御名を賛美いたします。


 ここで、石井道夫新校長を短くご紹介申し上げます。石井先生は明治学院大学を卒業後、社会人としての道を歩まれました。1973年に日本基督教団溝ノ口教会で洗礼をお受けになり、献身の決意をされて東京神学大学に入学されました。1981年に同大学大学院博士課程を修了され、教団美竹教会担任教師となられ、1983年に日本基督教団正教師の按手礼を受けられました。1984年にフェリス女学院中学校高等学校聖書科教諭として迎えられてから以降、青山学院中等部、横浜共立学園中学校高等学校というキリスト教学校の聖書科教諭・宗教主任をお勤めになり、横浜共立学園では学園長・中学校高等学校長を5年間お勤めになりました。そしてこの3月までの3年間は高知県の土佐女子学園中学校高等学校長としてお働きになり、キリスト教学校でのご奉仕は実に20年余、校長としてのご経験も10年にわたります。またこの間、牧師でもあられる石井先生は日本基督教団の芝、聖ヶ丘、元住吉の諸教会の協力牧師、教会代務者の務めも果たしておられます。


 石井先生のキリスト教徒として、キリスト教学校での指導者、また教会の牧者としてのあゆみは、先生がこの宮城学院中学校高等学校長として、まことにふさわしい人材であることを証しています。先生がキリスト教教育の意義とされるところは、「神を畏れ、真理を愛し、神と人とに仕えることを喜びとする自立した人間の育成」である、とうかがっております。このこともまた先生が宮城学院の建学の精神と同じ基盤にたつ信仰者、教育者であることを示すものといってよいでしょう。


 主なる神が信託された女子教育を行う務めを与えられているのが宮城学院であります。その宮城学院の中学校高等学校長に、神は石井道夫先生を選び、立てられたことを改めてここに覚えたいと存じます。このことを基本とした上で、学院長として、石井新校長に勧告させていただきます。


 校長は、神の宮城学院に対するご委託に応えるべく、本学院の建学の精神に基づいて、中学校高等学校を統率指導する責任を負うていただくことになります。その精神をはずれず、神への畏敬、隣人への愛をもって職務をつくしてください。主がかならずお支えくださいます。生徒たちを、神より与えられた子供たちとして、慈しみ、愛し、教え導いてください。中学校・高等学校の生徒たちは、人生のうち最も大事な人格形成期を過ごしています。現在の世界も、日本社会も、大きな不安と先行き不透明な時代、しかも価値観の混乱の中にあります。それゆえにこそ宮城学院は、神のほかなにものをも恐れない自由・自律の精神を培い、一人ひとりの個性を尊重し、可能性を最大限発展させる教育を、これまで以上に固く守らなくてはなりません。礼拝において聖書のみことばに聴く姿勢をやしない、そこに自分自身の立脚点を見出させ、賢く、愛をもって正しい見方で不安な世界へ出てゆける生徒を育てていってください。その業にあたる教師たちをはげまし、指導してください。


 「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい」。(ローマ12:10,11)とのパウロの言葉を特に覚えたいと存じます。


 最後になりますが、ご出席の皆様にもお願い申し上げます。


 本学院中学高校の教職員の皆様は、建学の精神に立った教育のために石井校長を中心に、協議し交わりを密にし、神のご委託と社会の期待に応えるよう、お励みください。生徒たちは、校長先生と親しみ、その言葉に耳を傾けてください。


 また、中学高校PTAおよび宮城学院同窓会の皆様、ならびに宮城学院のためにご配慮いただいているご来賓の皆様、わけても日本キリスト教団をはじめとする近隣諸教会の皆様、志を同じくするキリスト教学校である、東北学院、尚絅学院の皆様に、今後とも宮城学院中学高等学校と石井道夫校長の働きのためにお祈りくださり、ご支援くださいますよう、心からお願い申し上げます。


 120有余年、神は宮城学院を愛し、導いてこられました。その神がこの年、新しい中学校高等学校長として石井道夫先生を与えて下さいました。このことは、教育コミュニティである宮城学院が、さらにひとつとなって人類社会の平和と文化のために貢献する女性を世に送り出す業を発展させるための励ましであると信じ、本日の就任式に際し、学院長の式辞といたします。


学校法人宮城学院 学院長  松本 宣郎





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